東京旭桜会について
築上レガシー宣言 ―学びの記憶を未来へ―
私たちの母校、築上中部高等学校は長い歴史の中で、この地域の若者たちが志を育てる学び舎として存在して
きました。
求菩提山を仰ぎ、豊かな風土の中で学び、友と切磋琢磨した青春の時間は、卒業生一人ひとりの人生の礎と
なっています。
築上中部高校の前身である築上中学校の校歌に歌われる「仰げば蒼々 山高く」という言葉のとおり
求菩提山の姿は、私たちの学びの風景として今も心の中に残っています。
築上中部高校は、この地域における進学の拠点であり、志ある若者が集い学ぶ学校でした。その卒業生たちは、
地域社会をはじめ、さまざまな分野でそれぞれの道を歩みながら活躍しています。
しかし、時代の変化と少子化の中で、築上中部高校、築上北高校、築上東高校という三つの高校はその歴史を閉じ、
新たに青豊高校が設立されました。
これは教育制度の変化の中で生まれた新しい形でありますが、一方で、この地域の教育文化の歴史が見えにくく
なっているのも事実です。学校は姿を消しても、そこで育まれた精神や志まで消えるわけではありません。
その記憶と文化は、今も確かに地域の中に息づいています。
私たちは、この地域の教育の歴史を未来へつないでいくために、築上の地にその精神を象徴するレガシーを
残したいと考えています。それは単なる記念ではありません。
母校で青春を過ごした者たちの記憶を呼び起こし、地域の人々がその歴史を知り、そしてこれからの若い世代が
志を抱くきっかけとなるようなものです。
人から人へと受け継がれていく文化の記憶、いわば「ミーム」とも呼べるものを、私たちはこの地域の中に大切に
残していきたいと考えています。
東京旭桜会は、ふるさとを離れて生きる卒業生たちの集まりです。
その私たちが、母校の精神と地域の教育文化を未来へ伝えていくことには大きな意味があります。
都市に出た卒業生と、ふるさとの地域。
この二つがつながることで、築上という地域に新しい力が生まれることを願っています。
母校はなくなりましたが、ここで学び志を育てた者たちの記憶は、これからも地域の中に生き続けていくものです。
私たちは、その精神を未来へとつなぎ、次の世代へと手渡していきたいと思います。
それが、築上中部高校で学んだ者たちに託された、私たちのレガシーであると信じています。
2026年4月吉日
東京旭桜会
第12代会長 田中 健一郎(高校23期)
ご挨拶 ~「会いたい人に会える場所」~
東京旭桜会 第12代会長
田中 健一郎(高校23期)
皆さま、こんにちは。
このたび、築上中部高等学校同窓会・東京旭桜会の会長をお引き受けいたしました、23期の田中健一郎です。どうぞよろしくお願いいたします。
ご承知の通り、我が母校・築上中部高校は、二十年前にその歩みを終えました。
けれども、こうして今も東京で世代を超えて集まり、顔を合わせることができる。
それは、長年にわたり東京旭桜会を支えてこられた先輩方、そして会の運営を続けてくださっている皆さまのおかげであり、心から感謝申し上げます。
さて、「同窓会」という言葉を聞くと、私はいつも母のことを思い出します。
母は大正七年生まれで、八十九歳でこの世を去りました。終戦の時は二十七歳、私を産んだのは三十四歳のときでした。
母は晩年、ふと思い立ち、かつて通っていた横浜の女学校に連絡を取り、同窓会に出かけるようになりました。
そこで、もう二度と会えないと思っていた友人たちと再会を果たしたのです。
その喜びは、どれほど大きかったことでしょう。それからというもの、同窓会の日になると、着飾って嬉しそうに出掛けていきました。
そして母の死後、遺品整理をしていたときのことです。
女学校時代の友人たちと写った集合写真が、大事にしまわれているのを見つけました。
そのとき私は思いました。
その人の人生において、会いたい人に会える場所があり、いつでも行ける場所があるということは、本当に幸せなことなのだと。
そのような場所こそが、人の心を支え、生きる力になるのではないでしょうか。
同窓会というのは、まさにそういう場所なのだと思います。
ここに来れば、昔の仲間に会える。
それだけで、なんとなく心が和らぐ。
この東京旭桜会が皆様にとってそんな場所であればと思っております。
これからも東京旭桜会をよろしくお願いいたします。
旭桜会について

「旭桜会」は、福岡県豊前市にあった県立築上中部高等学校、前身の同築上高等女学校、同築上中学校の同窓会組織です。
築上中部高等学校は、1949(昭和24)年8月に、戦後の学制改革によって、築上高等女学校(開校は1917(大正6)年)と築上中学校(同1918(大正7)年)が統合されて設立されました。同時に両校の同窓会も統合され、「旭桜会」となりました。名称は、築上中学校の同窓会「旭陵会」の「旭」と、築上高等女学校の「桜陽会」の「桜」をとったものです。
近隣の高校との統廃合により、2005(平成17)年3月に閉校しましたが、同窓会活動は現在も続いており、総会は2019(令和元)年で102回目を迎えています。
東京旭桜会について

「東京旭桜会」は、「旭桜会」のおもに関東在住の同窓生を会員とする関東支部として活動しています。
1953(昭和28)年4月、関東在住の築上中学校同窓有志による「東京築中会」として誕生、その後、築上高等女学校や新制の築上中部高等学校の同窓生も加わり、「東京旭桜会」と改称されました。
2021年8月末現在、おもに関東エリアに在住する同窓生、約540名が会員登録されております。毎年秋に総会を開催しており、その総会は、2019(令和元)年度で66回目を迎え、年々、若手の参加者も増えています。
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